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  管  理  

特定健診てどうよ? 問題表面化

平成21年3月1日付け読売新聞1面、国立長寿医療センターを中心とする厚生労働省研究班は、2000年から6年の追跡調査で、男性の腹囲85cm、女性の腹囲90cmで線を引いても、脳卒中、心筋梗塞の発生頻度に差はないと分析したそうです。つまり、“肥満は大血管疾患の危険因子ではない”ということです。
更に3月1日付け読売新聞21面、国立がんセンターを中心とする厚生労働科学研究班の調査でがんや心筋梗塞の予防には、肥満の改善より、まず禁煙や飲酒量の低減のほうが重要であると分析したそうです。
もう少し引用すると、タバコは吸わず、飲酒は時々、BMIは25~27のグループが10年後もがんや循環器疾患にならずに生存する割合が高かったとのことです。
BMI>25は肥満です。ということは“少々の肥満はむしろ健康で長生きする、という疫学的裏付けがされた”ことになります。
かたや喫煙1日40本、毎日2合以上の飲酒、BMI>30のグループがもっとも不健康だったそうです。
太り気味の皆さん、勇気付けられましたね。
だからといって少々値が悪くても良いです、と申しているのではありません。多少の肥満は許容できても、高血圧、糖尿病、高脂血症はきちんとコントロールしておくに越したことはありません。
各種健診ページにお示しします通り、特定健診にがん検診を組み合わせてみる事もご検討されてはいかがでしょうか。